着物の黄変
こんばんは!
福井県越前市の『キレイにしたい』を叶えたい修復師 河合隆輝です。
今日は着物の黄変のシミ抜き+染色補正の事例をご紹介します。

正直に言います…
オレンジ色に近い黄変は、完全にキレイにすることができません。
生地の色が完全に変わってしまっており、無理をすると生地が溶けて穴があいてしまう恐れがあります。
生地に汚れが付いて時間が経つと汚れが発酵します。発酵するとアルカリ性になり、色素を侵し、生地を溶かしていきます。←つまりシミが付いた時点で生地が傷んでいくんですねヽ(´Д`;)ノ
ですので、生地を傷めない範囲で漂白し、黄ばみを薄くして、染色補正でわかりにくくする作業が必要となってきます。
作業結果ですが、きついオレンジ色の黄変でしたが会話する距離では分からないくらいにすることができました。
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